財務分析の視点
財務分析は会社の姿を違う角度から見るための、有効な方法です。
会社は目に見えるようで、実は実態がつかみにくいものです。
会社の社屋、製品は目に見えるけれど、それだけではありませね。
決算書(貸借対照表や損益計算書)をみても今一つ、わかりにくい、多くの人がそんな感想をいだきます。
財務分析を経営に役立てるということを考えるとき、どういう目的で財務分析しているのか考えてみるとよいでしょう。
銀行が融資をする場合、各会社を格付けしているのはご存知ですか。
格付けといえば、日本もアメリカの国債も格付けされる昨今です。
会社も格付けされて、それによって、融資や利率が決まっているのです。
財務分析の一つの視点は、お金を貸す視点です。
銀行からみれば、です。
または、皆さんがお金をこの会社に貸していいかどうかです。
このためには、この会社がつぶれないこと、返済ができるだけの利益をあげれるかどうか、重要です。
財務分析のもう一つの視点は、投資の視点です。
投資家からの視点です。
皆さんが、この会社の株を買うかどうかの視点です。
このためには、この会社の収益力、成長性が問題となります。
そして、経営に活かすという視点での分析です。
これは、自社の強み、弱みを知ることです。
たとえば、在庫回転率とかから、在庫をいかに管理するかの発想が出てくるでしょう。
売上債権回転期間から、債権の回収期間をもっと短くできないか、考えてみることは有用です。